院長の是好日

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オステオパシーの原理原則

オステオパシーには治療をするにあたり原理原則があります

1 身体は1つのユニットである
2 身体は独自の自己防衛と自己調節の機序を持つ
3 機能と構造は相互に関連する
4 治療の際に上記3原則を考慮する

(以上、臨床におけるオステオパシーの原則より抜粋)

これだけを見てオステオパシーの原理原則、哲学は理解できないと思います

私がオステオパシーを行う際最も重要としている部分は、

哲学を使ったオステオパシーです

例えば、先日緊急でぎっくり腰の患者様が来院されました

その方のお身体を診て背部の筋緊張、圧痛を確認

そこから何が原因で背部の筋肉が硬くならなければいけなくなったのかを調べて行きます

そうすると内科的な問題が関係していると判断したので

治療ポイントを探すと足首に問題がありそうなので動きの悪くなっていた足首の関節を解放して背部の筋緊張を確認、

先程よりはいいがまだ少し張りが残っているので、別な治療ポイントを探すと手首に問題がありそうなので確認して、動きの悪くなっていた手首の関節を解放

すると背部の筋緊張がだいぶ和らぎ圧痛も消失

全体的に組織のトーンが均質になっているか確認すると側頭部が硬くなっていたので側頭骨を解放

最後に哲学の先生であるヘンリ先生から学んだ

ニュートラルを感じながら暫く待っていると

患者さんの横隔膜周辺でノイズを感じたので暫くニュートラルな場所でとどまり解放されるのを待って終了

治療が終わってぎっくり腰も改善され患者さんに私が感じたことを伝えると患者さんは涙を流されていました

詳しい事はお伝えする事は出来ませんが、この方の治療の中で一番大切な事は

ぎっくり腰という症状は全体のうわずみでしかなくぎっくり腰という症状を通して本来の原因である横隔膜の感情的な解放をするべく来院されたという事です

症状が出来るまでには様々な病気の歴史があります

その病気の歴史により本来自分が歩むべき軸に狂いが生じた結果様々な症状が顔を出すと考えています

オステオパシーがその方の人生の役に立つというのは

出産時の問題、その後の外傷、精神的苦痛などその時々に作られた問題により軸に狂いが生じ道がそれていく

その問題が生じたターニングポイントのところを治療して改善する事で

その方本来の軸の軌道修正が行われる事で病気に振り回されない自分らしい生活を送る事が出来ると考えております

当院では初診時の問診に少し時間をかけて様々な事を質問させて頂きます

それは、その問診により今ある症状がいつの頃から作られたのかを知るとてもよいツールになるからです

出産時、幼少期、 青年期、外傷は?スポーツは?
外部環境は?

等様々な質問の中から治療するべき時期が絞られて行きます

そうする事で、今まで作られていた病気の歴史という一本の道を数珠繋ぎ式に治療して消去しする事で

その方本来の軸の中で生活を送る事が自分らしく生きていく上でとても大切だという事です

私の考えるオステオパシーの真の目的はそこにあると思い、日々患者様に施術をさせて頂き

今後もその様な気持ちで接して行きたいと思っております。

オステオパシー内田治療院
内田 好治

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