
それ、忘れていませんか?──“頭痛が消える”よりも大切なこと
「色んな病院に行ったけれど異常なし」
「その場では良くなるけど、すぐ戻ってしまう」
「薬やストレッチをしても変化がない」
当院に来られる方の多くは、そんなふうに**“本当に困っている状態”**で来院されます。
確かに、軽い関節痛や筋肉の張り、便秘や下痢などであれば、その場で楽になることもあります。
ですが、実際には内科的な疾患、心因性の不調、長年抱えてきたトラウマが背景にあることが少なくありません。
【よくある治療との違い】
よく聞くフレーズにこんなものがあります。
- 「骨盤の歪みを整えておきました」
- 「背骨を真っすぐにしました」
- 「硬い筋肉を緩めておきました」
もちろん、これらも効果がないわけではありません。
でも、なぜ歪んでしまったのか?
なぜ毎回同じ場所に痛みが出るのか?
その「背景」を見ずに、症状だけにアプローチしても、根本的な変化は起きにくいのです。
オステオパシー治療では、“病気が生まれた歴史”に耳を傾けていきます。
【実例紹介:原因不明の頭痛】
ある日、慢性的な頭痛に悩む女性が紹介で来院されました。
脳外科で検査しても異常なし。
処方されたのは血流を良くする薬と、首のエクササイズ。
それでも、効果は一時的で、時間が経てば同じように痛みが戻る…。
●1回目の施術
頭痛を直接治そうとはせず、身体が反応を示す箇所に同期しながら施術を行います。
終わったあとは「なんとなく頭がスッキリした感じ」とのこと。
●2回目(3週間後)
オステオパシーでは、「前回の施術が体にどう作用したか」を確認することを大切にしています。
前回の変化は維持されていましたが、まだ痛みが残っているとのこと。
あえてそこに固執せず、今回も体が語る場所だけに焦点を当てていきました。
●3回目(1ヶ月後)
この日は頭痛の話ではなく、「今日は天気がいいですね」という一言からスタート。
実はこれがとても大事なポイント、症状への執着から意識が離れつつあるサインです。
こちらから「頭痛どうですか?」と聞くと、「まだあります」と返ってきましたが、
すでにその人の意識は、ほんの少しずつ「健康の方向」へと移行し始めていました。
【6回目の変化:症状を“忘れる”という奇跡】
6回目の施術以降、その方は頭痛のことを話さなくなりました。
決して「治りました!」と宣言したわけではありません。
でも、意識から頭痛が離れていったのです。
これは、オステオパシーにおいて非常に大切なポイントです。
症状を忘れること、それが“本当に癒えた”サイン。
症状に囚われるほど、人はその痛みの渦から抜け出せません。
でも、身体が整い、心が緩んでいくにつれて、
自然と症状への執着が薄れ、“健康に向かう力”が目覚めてくるのです。
多くの患者さんが自分が最初にどの様な症状で来院したのかを忘れているという事を経験します
これが「意識の変容」なんです
【まとめ:症状の背景にこそ鍵がある】
オステオパシー治療では、単なる施術ではなく、
身体に刻まれた歴史を読み解き、その人本来の力を目覚めさせることを大切にしています。
何をしても良くならない、原因が分からない…
そんなときこそ、表面ではなく「奥」に目を向ける時期かもしれません。
もしあなたが今、慢性的な痛みや不調で悩んでいるなら、
その「背景」を一緒に探ってみませんか?
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