院長の是好日

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成長の力と治癒の力

先日の徳島でのセミナーから帰ってきて一週間ほど経ちました

前回のセミナーは去年に続きマルク・ダモワゾーD.Oによる発生学とオステオパシーバイオダイナミクスを中心とした講義と実技でした。

人体はどの様にお母さんの子宮内で成長していくのか

又その事がオステオパシーを行う上でどの様に必要なのかといった内容です

発生学と一言で言ってもオステオパシー的な見方の発生学は少し違います

何が違うかと云うと動きがあるという事

つまり胚は成長する塊であるという事です

精子と卵子が結びつき一つの細胞となりそれがどんどん大きく成長していく過程で各臓器などが出来上がっていく。

一方では成長では無く、移動とか輸送と言った言葉で説明する発生学者もおります。

我々が学んでいるのはドイツのブレッヒシュミット博士の研究による発生学です。

このブレッヒシュミット博士の発見された胚の成長とオステオパシーのサザーランドD.Oによる発見が同じであったという事からオステオパシーではダイナミックな動きの発生学を学んでいます

生きた人体には動きがあります

亡くなった人体には動きはありません

我々術者はその生きた解剖学を患者様の身体から学び

その身体の中に内在する力を利用して施術させて頂きます。

つまり、お母さんの子宮内に命が宿り成長していく力は生まれた後も続き死ぬまでその力は働き続けます。

その成長の力と治癒の力は同じなのです。

我々術者の手で感じ取っているその動きこそがお母さんの子宮内で成長していく発生の動きと言われています。

だからこそダイナミックな動きの発生学を理解する事が我々術者には必要なのです。

例えば肩に痛みがあり来院され、関連する部位に施術を施しても痛みが取れない場合等は

子宮内で上肢が発生していく段階で問題がある可能性により

その肩の成長に関係する部位を診ていく必要があります。

オステオパシーでは患者様の身体に触れ動きを感じ

その患者様の身体に内在する動き(力)を少しだけ引き出し

後はその動きを見守るだけなのです。

つまりは治療は我々術者がコントロールしているのでは無く

患者さん自身で行っているのです。

その力こそが母なる大地のエネルギーなのだと思います。

 

オステオパシー内田治療院

内田 好治

 

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