
オステオパシーがもたらす「本当の癒し」とは?―症状の奥にある家族のつながりと自然治癒力の物語―
■はじめに:その症状、本当に“本人の問題”でしょうか?
「この患者様がオステオパシーを受ける本当の意味は何だろう?」
私は日々、患者様のお身体に触れる際、この問いを胸に施術をしています。
膝の痛み、腰痛、頭痛、胃の不調、呼吸器の問題、長引く咳…。
皆さまがオステオパシーを受けに来られる理由はさまざまですが、
実は、それらの「症状」は表面的な現れに過ぎないことが少なくありません。
■症状の背景には、世代を超えた「原因」が存在する
痛みや不調は、身体が発するサインです。しかしそのサインの発信源が、必ずしも「その人自身」にあるとは限りません。
実際の施術の現場では、以下のようなケースが存在します:
- 家族間の葛藤やトラウマ
- 世代を超えて受け継がれてきた感情のパターン
- 子育てや介護などの過度な責任感
- 無意識下に蓄積した心身の緊張
つまり、症状の奥には「家族」や「環境」などの文脈が深く関係しているのです。
■実例:お孫さんの症状が導いた“本当の癒し”
ある日、一人のおばあさまが無表情なお孫さんを連れて来られました。
「何か表情がなくて、心配なんです」と。
数回の治療の中で、私はふと考えました。
「この子のお母さんは、今どんな気持ちなんだろう?」と。
すると後日、おばあさまから電話がありました。
「先生、娘もオステオパシーを受けたいと言っているのですが…」
もちろん快くお受けし、お母さまを治療しました。
特に何かを“感じる”というより、深い静けさに身体をゆだねるような時間。
その静けさが深まっていくのを、ただ待ち続けました。
数日後、再びおばあさまから連絡がありました。
「先生、本当にありがとうございました。娘が、実は夫からのDVにずっと耐えていたことを、初めて私に話してくれたんです。治療の後、泣きながら…」
■癒しは家族単位で起こる ― それがバイオダイナミクスオステオパシー
このエピソードは、お孫さんの治療をきっかけに、お母さんの“癒し”が始まったことを示しています。
これこそが、私が大切にしている「オステオパシーを受ける本当の意味」です。
バイオダイナミクスオステオパシーでは、単なる「症状の消失」を目指すのではなく、
**生命に内在する知性(インヘレント・インテリジェンス)**に耳を澄ませ、その人の深い層にある治癒のプロセスを尊重します。
私たちがどれほど知識や情報を持っていても、それは自然界の叡智から見ればほんの一部にすぎません。
自然の力に身をゆだねることで初めて、身体と心が本当の意味で整っていくのです。
■「なぜこの症状が今ここにあるのか」に耳を傾ける
- なぜ今、この症状が出てきたのか?
- その痛みや不調は、誰のために、何のために現れているのか?
- その背景には、未解決の感情や、代々受け継がれてきたパターンがあるかもしれません。
オステオパシーの本質とは、症状の奥にある声なき声に耳を傾けること。
■まとめ:部分ではなく、全体を診る。それが「真の治療」
オステオパシーは、身体の一部を“治す”のではなく、全体の調和を取り戻すことで自然な回復を導く施術です。
その過程では、本人だけでなく家族、時には祖父母や子供まで含めた“癒しの連鎖”が起きることもあります。
もしあなたが今、繰り返す不調や原因不明の症状でお悩みなら、
その奥にある「本当の声」に触れてみませんか?
■ご予約・お問い合わせ
オステオパシーは、ただ症状を取るためのものではありません。
「本当の意味での癒し」にご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
▶ トラディショナル・オステオパシー内田治療院
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