なぜオステオパシーでは「静けさ」を大切にするのか
さて、今回のテーマは
「静けさ」です
バイオダイナミクス・オステオパシーでは、
この「静けさ」を非常に大切にしています。
それは、
ただリラックスするためではありません。
静けさとは、
患者さんの身体の奥にある、
“本当の問題”へ入っていくための入り口になるからです。
症状だけを見ていると、
人はどうしても、
「痛みを消そう」
「早く治そう」
という方向へ意識が向かいます。
ですが、
身体の不調というのは、
単純にその場所だけに原因があるとは限りません。
長年のストレス、
過去のケガ、
感情の抑圧、
我慢、
無意識の緊張。
そういったものが、
身体の中に“パターン”として残り、
慢性的な症状として現れていることがあります。
当院では、
それらを「身体の歴史」として見ています。
そして、
深い静けさの中に入っていくと、
身体は少しずつ、
その背景を見せ始めます。
オステオパシーでは、
術者が強い意図を持って、
無理に身体を変えようとはしません。
むしろ、
身体が本来持っている、
健康へ戻ろうとする力に耳を澄ませます。
すると時に、
患者さん自身も気づいていなかった、
深い緊張やパターンが、
静かにほどけ始めることがあります。
これは、
単なる「変化」とは少し違います。
私は、
「変容」に近いものだと感じています。
施術直後に劇的な変化を感じるというより、
「数日後に気づいたら痛みが減っていた」
「以前ほど不安にならなくなった」
「身体の力みが抜けていた」
そのように、
後から変化に気づかれる方も少なくありません。
それは、
症状だけを抑えたのではなく、
その背景にあったパターンが、
身体の中でほどけ始めたからなのかもしれません。
オステオパシーには、
「究極の意識の訓練」
という言葉があります。
術者が、
どれだけ深い静けさの中で、
患者さんの背景にある“ドア”に気づけるか。
そこによって、
施術の深さは大きく変わってきます。
だからこそ私は、
単発的なテクニックの学びだけではなく、
5年間の教育、
そして卒業後も継続して学び続けることを、
とても大切にしています。
本当のオステオパシーとは、
単に症状を消す技術ではなく、
身体の奥にある生命の働きに耳を澄ませること。
そして、
その人が本来持っている健康の力が、
再び動き始めるのを待つことなのかもしれません。
▼ 体の歴史を読むオステオパシーとは
(https://www.ucchi-o.com/course/)
▼ stand.fmで身体についてお話しています
(https://stand.fm/channels/6850e530be67144ad59c13f4)
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