なぜ私は「治そう」としないのか
仙台も少しずつ暖かくなり、
春の気配を感じる日が増えてきました。
治療院の前を流れる空気も、
冬の張りつめた感じから、
少し柔らかさが出てきたように感じます。
さて、
昨日は私たちのスタディーグループで、
ボストンのオステオパス Dr.スティーブとのZoomでの学びがありました。
私たちは、
徳島のインターナショナルオステオパシーカレッジオブジャパンで、
5年間のオステオパシー教育を共に学んだメンバーで、
卒業後も継続して学びを続けています。
昨日のテーマは、
「Meeting Place(出会いの場)Emptiness(空っぽ)Eternity(永遠)」
でした。
何かをしようとするのではなく、
空っぽのまま、
静かにそこに留まる。
すると身体は、
より深い流れの中へ入っていく。
オステオパシーでは、
術者が「治してやろう」と意図しすぎると、
かえって身体の自然な働きを妨げてしまうことがあると考えます。
そのため私は、
無理に身体を変えようとはしません。
身体には、
元々、自ら整おうとする力があります。
しかし、
長年のストレスや緊張、
過去のケガ、
感情の抑圧、
内臓への負担などによって、
その流れが止まってしまうことがあります。
当院では、
それらを「身体の歴史」として見ています。
症状だけを見るのではなく、
「なぜその状態が続いているのか」
その背景に意識を向け続ける。
すると時に、
患者さん自身も気づいていなかった身体のパターンが、
静かにほどけ始めることがあります。
それは、
強い刺激やテクニックによって起きる変化とは、
少し違います。
施術直後に劇的な変化を感じるというより、
「気づいたら長年の緊張が減っていた」
「以前ほど不安を感じなくなっていた」
「いつの間にか身体が楽になっていた」
そのように、
後から変化に気づかれる方も少なくありません。
私は、
本当の変化とは、
そういった身体の深い場所から始まるものだと感じています。
オステオパシーは、
単に症状を変えるための技術ではなく、
身体の奥にある健康の働きに耳を澄ませること。
そして、
その人が本来持っている生命の力が、
再び動き始めるのを待つことなのだと確信しています。
▼ 身体の歴史についてはこちら
(https://www.ucchi-o.com/course/)
▼ stand.fmで身体についてお話しています
(https://stand.fm/channels/6850e530be67144ad59c13f4)
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